バー。アルファベットでBar。
一般にお酒を飲むところとして知られ、一定以上の年齢であれば恐らく知らない人はいないであろう単語です。
しかし実際に訪れたことのある人となるとその数は激減するでしょう。
テレビや映画で見たことはあるけれどどういうところはわからない。いや逆に、テレビや映画でしか見たことがないから、そこに映されていたイメージが一人歩きしている。そういう方が多いように思われます。
↑もしかしてホントにこんなことが行われているのかも、とか笑
このブログでは(多分に私見を含むものの)バーとはどういうところなのかということを、まず見ていきたいと思います。
おっとその前に自己紹介。
新宿、池袋でバーテンダーを8年経験、その他軽井沢、西表島、銀座、日比谷、水戸でバー業務を歴任し、現在は都内でバーを経営。空いた時間を使ってバーにまつわるアレコレを書いていきたいと思います。バーに興味はあるけれど、何だか最初の一歩が踏み出せない、そういう方の一助になれば幸いと思いこのブログを書き始めました。
そもそもバーはなぜバーというのか。Barって、棒でしょ??
知ってる方には当たり前ですが、知らない方もいらっしゃると思いますのでこちらに記します。まあググれば出て来ちゃう話ですが…。
バーの起源は西部開拓時代(大体1800年頃)のアメリカと言われています。当時はボトルからではなく、樽から直接ウイスキーを量り売りしていました。ちなみにアメリカを代表するウイスキーであるバーボンの発祥が1789年頃と言われていますので、皆で樽出しバーボン等を飲んでいたというわけですね。良い光景です。
しかし、いるんですね。酔っぱらうと悪いことしちゃう人。
目を離すと、お金を払わずに樽からお酒を注ぎだしてしまう。
そんなことが相次いだので、不正防止のために客席と樽の間に棒、即ちBarを渡してガードした。それがやがてカウンター席となり、お店全体がBarと呼ばれるようになったと言われています。
他にも足置き台としての棒をさしてのBarであるとか、馬をつないでおくためのBarからだとか、諸説ありますが、お酒を守る為の柵としてのBar説が有力ではないかと思っています。
但し。注意しなければならない点もあります。
英語ではそもそもカウンター席のことをBarといいます。カウンター席とテーブル席があるお店に英語を話すお客様がいらっしゃると、「Can I have the bar?」と聞かれたりします。決して「このバーをください」ではありません(笑)。日本語にすると「カウンター席に座ってもいいですか?」です。つまり、日本語でいうところのカウンターそのものがBarなので、由来だとか起源という話よりも、今も昔も長い棒や板状のものはBar。そしてBarがあるお店を単にBarと呼んでいる。それだけのことなのかもしれません。
すこしややこしいですが、日本語でいう「カウンター席」が生まれた由来は樽からのタダ飲み防止だと思われますが、なぜお店をBarと呼ぶかというと、Barがあるからということになります。席が生まれた由来とBarと呼ばれている理由には、微妙な差異があるということです。
さて、一口にバーといっても実に様々な種類があります。
・オーセンティックバー
・ショットバー
・ホテルバー
・スタンディングバー
・ミクソロジーバー
・フレアバー
・各種専門バー
モルトバー
ワインバー
ビアバー
シャンパンバー
日本酒バー
焼酎バー
・バーラウンジ
・バール・バル
・ダイニングバー
・カフェバー
すぐに思い当たるだけでもこれだけ出てきますし、なんならおかまバーやハプニングバーなんてのもありますね。こちらはこちらでディープな世界ですが私はそれを語るだけの戦闘力を持たないので割愛いたします(笑)
次回からはそれぞれについて独断と偏見で解説をしてまいりたいと思います。
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