Part1はこちら。
先日知り合いのジャズバーに遊びに行った時のこと。
ジャズバーというからにはジャズの生演奏が聴けるお店なのですが、そこは必ずジャズをやっているかというと、そうでもないんですね。日によってシャンソンだったり、ポップスだったりすることもあるようです。
その日はハワイアンミュージック。フラダンスを踊る時のアレです。
そこにいたお客様はそれを知ってて訪れた私と、バンド自体のファンとおぼしき方々。そこへしばらく経ってから現れたのが、50代と思われるスーツの男性と、20代後半くらいの男女の3人組。一目見て会社の上司と部下とわかる雰囲気でした。案内された席には「Reserved」の札があったため、予約しての来店だったようです。
演奏が始まると、どうもその3人組の様子がおかしい。何か話をするでもなく、演奏を聴くことを優先にしているでもない微妙な空気。頼んだお酒もさっぱり進む様子がありません。
どうしても見てしまうんですね、職業柄(笑)
一通り最初のステージの演奏が終わって様子を伺っていると、どうもジャズを期待していたようなのです。なるほどそれで思っていたのとは違うということでギクシャクしていたということですね。
大方、上司のおじさんが知ってるジャズバーに部下を連れて行ってやる、そんな流れだったのでしょう。しかしアテが外れてしまった。やってるのはハワイアン。
それ自体はレアケースを引いてしまったわけですから、ある程度仕方のないことかもしれません。しかしそうなったときの態度はちょっとどうかと思ったのも事実です。
3人で飲みに来ているのに、連れてきた上司が常に仏頂面。部下の二人はどうして良いかもわからない。上司の酒が進まないから、部下も飲むに飲めない。
見ていて部下の男女が非常に気の毒に思えてなりませんでした。
もし思っていたのと違っていても、連れのいる人間の前で不機嫌を露わにする必要は全くないわけです。これが部下が連れてきたのなら謝ってもいいケースだと思いますが、上司なら「あら〜!思ってたのと違っちゃったテヘッ」でも良いはずです。結局その場が楽しくなればよいのですから。しかし今回の上司は全くそういったことには関心がなさそうで、ひたすら部下に話していた内容とは違う状況であることに、恥をかかされたと思っているようでした。恐らく、大して常連というわけでもないのに、「よく行くお店」などといって部下を連れてきたのではないでしょうか・・・。
リカバリー能力って大事ですね。
こういったケースに限らず、思っていたもののアテが外れたとしても「これはこれで」と切り替えてその場の雰囲気を壊さないようにしたり、楽しんだりする工夫のことです。もちろんどうしても我慢ができないとか、時間的・経済的損失が出るような場合は思い切って中止ということもあるとは思いますが、そういったことはほとんどなく、気の持ちようで良い時間を過ごすことはできるはずだと思います。
これは完全な憶測ですが、今回の上司のおじさんのようなタイプですと、恐らくどこについて行っても楽しい場にはならないのでは・・・と思ってしまいました。上司の思惑通りにジャズをやっていたとしても、たぶん「良い店に連れてきてやった」くらいの感じで部下を労おうということにはならない気がします。たぶんですが・・・。
というわけで、行ったことのあるお店では「知っているのはごく一部」という認識を持つことが大事です。それから自分以外の人間を連れて行く時事前に調べること。
謙虚さが大事ということですね!
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