バーテンダーからすると特に意識しない問題なんですが、バーに行ったことがない方やよく知らない方からすると結構気になる問題のようです。
日本酒バーや焼酎バーといった専門バーを除けば、バーにおいてあるお酒は、基本的に洋酒です。
「洋酒」が何かと言いますと、「洋風」「洋服」「洋食」といった言葉から連想されるように主にヨーロッパや北中米で飲まれているお酒を指します。他にも南米のものもちらほらあります(カイピリーニャというカクテルで使うブラジルの「ピンガ」など)
従って、海外のものであっても紹興酒のような中国酒、マッコリ、チャミスルのような韓国酒は含まれないことが殆どです。モンゴルや中央アジア独特のお酒も難しいでしょう。
つまり、
ビール
ワイン(シェリー等の酒精強化ワイン、ベルモット等のフレーバードワイン含む)
ウイスキー
ブランデー
ジン
ウォッカ
ラム
テキーラ
ピンガやアクアヴィット等その他蒸留酒
リキュール
(※まれにカクテルベースとしての日本酒や焼酎。メニューには載せない)
上記のものが主なラインナップであると言って間違いないでしょう。
ちなみにそれぞれが何であるかというのは名前を聞いたことがあったりしても実はよくわかっていないという方が多いと思いますので後日種類ごとに説明を加えていきたいと思っています。
このラインナップの中での比率はお店によって様々です。マスターの好みであったりお店のコンセプト、お客様からのご要望、仕入先からの営業、世の中の流行等、多くの要素が絡み合って、バックバー=バーのお酒の棚が完成します。
初めて訪れたバーでは是非お酒が並んでいるバックバーに注目してみましょう。どんな銘柄か最初はわからなくとも、見ているだけで楽しいですし、ジロジロ見ているとバーテンダーさんが「気になるのありますか?」と声をかけてくれたりもします。そうして慣れていくと、バックバーやカウンターにおいてあるお酒によってそのお店の得意分野のようなものがなんとなくわかってくるようにもなります。
逆に、(例外はあるにせよ)日本酒や焼酎はあまり期待できないので、いきなり「焼酎ないの?」と言ったりすると顰蹙を買うことにもなりかねないので注意が必要です。
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