気になる異性やお付き合いをしている相手をバーに連れて行きたい、連れて行って欲しい…と思っている方は恐らく多いでしょう。
でもやはりデートでなくともバーに行くのは緊張するからデートでなんていったらどうしたらいいんだ!という方も多いでしょう。
何を頼んだらドン引きされてしまうのか。
何を頼むのがかっこいいのか。
やっぱ三角形のグラスのやつ頼んだ方がいいのか。
・・・お会計大丈夫だろうか(汗)
などなど不安なこともあると思います。
バーには気軽に来て欲しい反面、デートは慣れない方にはハードルが高いと言っておいた方がよいでしょう。
そこで今回はバーでのデートの際に心得ておいた方がいい事を書きます。
エスコートしたりイニシアチブをとるのは男性側になることが多く、私も男性なので主に男性向けの内容になりますが、女性も参考にしていただければと思います。
見栄を張らない・カッコつけない
女性とバーに行く。なんだか気合いが入ります。ちょっと背伸びをしてイイ男になろうとします。気持ちはわかりますが、それは失敗の種となります。普段やらないことは、やらないほうがいいです。どういうことかというと、
・「かっこいいお酒」を頼む
・いかにもバーを知っているような振りをする
・よくわからずに女性のお酒も決めてしまう
・「レディキラー」と言われるカクテルを注文したがる
(ジュースみたいでゴクゴク飲めてしまうが度数が高く、酔わせてどうこうしようというこきに用いられることが高いと言われるカクテル。スクリュードライバー、ロングアイランドアイスティーなど)
ということをやってしまいがちです。
よく若い男性から「デートのとき、何飲んだらカッコいいですか?」と聞かれます。
タイトルに「カッコイイ飲み物なんてない」と書きましたが、実際の答えはこうです。
「その質問自体がカッコ悪い」
女性の前で恥をかくよりはマシと思い直接そのようにお伝えすることがあります。
恐らくバーの経験があまり無い方、あるいはイメージ先行の方は、バーでマティーニのようなショートカクテル(三角形のグラスのやつです)やウイスキーのロックを飲んでいるのがステレオタイプのカッコいい姿として記憶されているのでしょう。しかし、それをデートの場としての慣れないバーでやってしまうのは、非常に危険です。
「僕はマティーニをください」
…結構強いですけど大丈夫ですか?
と20代前半と思しき若い男性ならそう返されるかもしれません。
この時点でカッコ悪さ+1。優しいバーテンダーならマティーニお好きなんですか?などという聞き方で飲んだ事があるかどうかを探りますが大体はそうでもありません。
「え、あ、大丈夫ですよ」
…かしこまりました。
もう後には引けない。提供されたらもしそれが強過ぎても美味しく感じなくてもそれをやせ我慢して飲むしかありません。余裕もって女性に接することが難しくなりますし、後の粗相の原因になることもあるでしょう。若い男性を引き合いに出しましたが、年齢が上がるにつれバーテンダーからの突っ込みも入らなくなっていくので余計に逃げ場がなくなります。また、
「ウイスキー」
…何かお好きな銘柄ありますか?
「!!えーっと、(どうしよう、角とかブラックニッカしか知らない…山崎って高いんだっけヘネシーとか聞いたことあるかモsirフェwl%$&”」
※ヘネシーはブランデーです
…口当たり柔らかめのものとか、甘めのもの、ピートが効いたものとか。お好みがあれば。まあ飲み方にもよりますけど
「…んっと、よくわかないんで…(うわああわからないっていっちゃったよどーしよー)」
…おすすめのハイボールにしましょうか?銘柄こちらなんですけど。
「え、はい、じゃあそれで…」
などということも非常にありがちです。
「何飲んだらカッコいいか」というのはつまりお酒によって自分を実力以上によくみせようとする魂胆から出てくる言葉です。それってカッコ悪いですよね。
別の例えでいうと、自動車の免許取りたてで大した技術もお金もないのに、女性にモテるからといって見た目や性能の良い高級車に乗って、でも手に負えなくてぶつけるようなものです。中身の伴わない背伸びをすればするほど身動きが取りづらくなり、ちょっとのことで転んでしまうのは、当然のことと言えます。
そして、そんな男の背伸びを女性は簡単に見抜きます。経験値のある女性はもちろん、そうでない女性も。背伸びをしている様を可愛く思ってくれるなら良いのですが、がっかりさせてしまったら大変です。そして何より、それがもしポジティブな事だったとしても、背伸びを可愛く思ってもらう為にバーに連れて行った訳ではないですよね?女性からしたらくだらないことでしょうが、そこは男性にとっては大事なはずです。
ではどうするのがカッコいいと言えるのか。
バーテンダーとコミュニケーションをとるべし
答えのひとつは、
「バーテンダーとコミュニケーションが取れること」
です。
実は女性を伴った時にこれができない男性が年齢問わずかなり多いです。なんでもかんでも自分がひとりで決める。それが男性の役割だと思ってしまっている。女性側もそんな男性を立ててその通りにしたりもしますが、それで結局無理な背伸びをしたり、的外れな行動をしたりしてしまう。どこかで見聞きしたどこかのお店のオリジナルカクテルを、世間一般で知られている有名カクテルだと勘違いして当然のようにオーダーしてしまったり…。
一番良いのは、バーテンダーとコミュニケーションをとりながら、自分の好みを伝えたりお店のオススメを聞いたりしてオーダーを決めること。女性がお酒に詳しくないなら(…あるいは詳しくないフリをしているなら苦笑)、女性とバーテンダーの間に入って女性の好みなども伝えてもらうようにするといいでしょう。
何を頼むかによってカッコいい、カッコ悪いというのはありません。
大人っぽい飲み物もありません。
メニューをみて、よくわからないのに「これください」もダメではないですがやはり特別感がありませんし思ったのと全然違うということもあります。ある程度の知識がないとバーのメニューは値段表としての機能以外にあまり役に立ちません。なんだかカッコよさげな名詞、映画や都市の名前、よくわからないカタカナやアルファベットの羅列などに値段がついているだけのところも多いです。聞いたことあるけれども飲んだことない、というくらいのものは「これってどういうお酒なんですか?」聞いてみることを強くお勧めします。
きちんと店の人間と臆せず会話ができるということが、熟れている感がありカッコ良く、大人の振る舞いであると思います。
下見をせよ
バーテンダーときちんとコミュニケーションがとれるのがカッコいい。そうはいうものの、初めて訪れたお店でそれをやるのはなかなか大変です。
バーテンダーがどんな方かもわからないですからね。
だから下見をしましょう!相手との付き合いの深さにもよりますが、バーに限らず、行った事の無いお店をいきなり一見でデートに利用するのはリスクを伴います。付き合いの長い相手や、あくまで友達関係、であればそれも面白いですが、付き合いたてであるとか、初デートであるとか、恋人未満であるとか、そういった場合には行った事の無いバーはおすすめできません。
なぜなら他の記事でも申し上げて来たように、一口にバーと言ってもさまざまなお店・空間があるからです。そしてそれは必ずしもデートに相応しいものであるとは限りません。一人で心地良いお店、同性との方が楽しいお店と、デートに選ぶべきお店は、やはり違います。
例えばネットで調べたところ凄くデート向きのように思われたけれども、
・実物はとても狭くて他のお客様との距離が近すぎる(相手ともくっつけますが…)
・客層が悪い
・騒がしい客が多い
・女性客の比率が極端に少ない(初めて訪れた店に自分以外男性しかいない、というのも女性にとって居心地のいいものではないでしょう)
・バーテンダーの性格に難がある、自分とは合わない、
・サービスの技術や接客態度が悪い(悪気がない場合もあります)
・トイレが不衛生である、アメニティ類など女性への配慮が欠ける
・お酒や料理が口に合わない
すぐ思いつくだけでもこれだけのネットだけではわからない不安要素があります。
どれかひとつでもヒットしたらデートには不向きと言えるでしょう。
ぜひ下見をしてこれらの要素がないかどうかチェックしてみてください。
また、細かい点ではありますが、女性をバーに連れて行く時の下見で気をつけるべきなのが椅子&カウンターの高さです。背の低い女性にハイチェアーだとなかなか大変だったりする模様です。ある程度仕方のない面もありますが、そこまで気を使えるといいですね。また稀にですが、カウンターと椅子の高さがミスマッチな場合もあります。座っていて妙にカウンターが高く感じる場合とか。ひとりではさして気にならないことも、意中の相手がどういう居心地でいるかを考えれば気にしたいところですね。
誤解をされないように注意して、気兼ねなく話せる異性の友達と行くのも良いかもしれません。そしてその際に、バーテンダーの得意なカクテルやオススメのお酒を聞いておくと良いでしょう。そうすれば本番でスムーズに注文したり、相手にオススメしたりもできます。もし信頼できそうなバーテンダーであれば後日デートに使おうとしている旨を伝えて相談してみてもよいでしょう。バーテンダー側でもそれがわかっていればオススメするラインナップを事前に考えたりすることもできますので。
もちろん、上記の「バーテンダーとのコミュニケーション」もグッとしやすくなり、いかにも熟れている雰囲気を出す事も不可能ではないでしょう。
デートで見栄を張ったり、自分の実力以上のことをしようとするのは失敗のもとでしかないですが、自己演出は必要です。むしろ女性を誘うのであればそれがマナーとも言えます。問題はそれを付け焼き刃で行うことです。何事でも重要であり、そして人から評価されるための秘訣は「事前の準備」。
大事なのは「結果」でしょ?という声が聞こえて来そうですが、
事前の準備のなくして得られた「結果」は「偶然」「まぐれ」と呼ぶべきものです。
「結果」の反対は「原因」。その「原因」をしっかり作り上げる準備をすべきです。
そして何より、女性は「見栄を張って背伸びしている」ことを一発で見抜きますが、その裏返しとして「自分のために準備を怠り無くしてくれている」ことも見抜きます。
自分とのデートに応じてくれる女性への誠意としても、利用しようと思っているバーはしっかりと下見をしましょう。
しかしここで注意点がひとつ。
下見をしすぎてデートで利用する前にそのお店の常連になってしまうのもオススメできません。
なぜか。
常連になるということは、そのお店に関わる人達に顔や名前を覚えられているということです。その人が「女性とツーショットでお店に登場」となれば周囲がざわつくことも考えられます。酔っぱらった常連さんから「え、〇〇さん、デート?」「酔わせて何するつもり?」などと余計な言葉が飛んでくるかもしれません。そこまで空気の読めない発言はないとしても、いつもコミュニケーションをとっている方々が気を遣ってくれた結果なんとなくよそよそしい感じになったり、あるいは自分が周囲を気にして自分の言いたいことを言えない可能性もあります。そしてよくあるパターンとして、自分たちが去ったあとに残った常連さんの間での噂話の格好の餌食になってしまうこともあります。そんなの気にしないという強靭なメンタルをお持ちの方はいいですが…
常連となったお店に連れて行くのは、交際に発展した後ある程度関係が深まってからの方がよいでしょう。
また、大きな声では言えませんが、常連になったお店だと、違う女性をつれて行きづらくなります。詳細は割愛しますw
準備は大切ですが、本番に活かすことができないものなら準備とは言えません。目的をきちんと把握するようにしましょう。
さて「バーでのデートの3つの心得」、いかがでしたでしょうか。意中の女性がいる方で、バーに誘ってみたいという方はぜひ参考にしていただければと思います!
コメント